白髪対策

白髪が増えてしまう原因とは?白髪対策に効果的な栄養素 

白髪に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。白髪が増えてしまう理由はたくさんありますが、多くの場合は遺伝的な影響をはじめ加齢やストレス、喫煙、食生活の乱れ、悪い生活習慣などがあります。

女性では妊娠中や産後の急激なホルモンバランスの変化、母乳育児による母体の栄養不足などさまざまな影響によって白髪が増えやすくなると言われています。

これらの影響によって10代、20代で若白髪が生えてくる人や、同世代でも黒髪を長く維持している人など白髪が増えはじめてくる時期は個人差があるといわれています。平均すると女性では35歳過ぎから生えはじめ、男性は女性より少し早いタイミングで生えやすいようです。

欧米諸国にくらべてアジア系の人々は白髪が増えてくる時期は遅い方だといわれていますが、50歳までには約半数の人がおよそ50%白髪が生えるといわれています。(1)

白髪が増えてしまう原因

髪の毛は毛根の毛母細胞でケラチンというたんぱく質によってつくられています。生まれたての髪にはメラニン色素がまだ含まれていないため誰でも最初は全て白髪なのです。毛母細胞の隣に存在するメラノサイト(色素細胞)からメラニン色素をとりこみ新しい髪に色を与えていきます。

このメラノサイトはチロシナーゼとういう酵素の働きを必要としますが、加齢やストレス、ホルモンバランスの変化などによってメラノサイトの機能が低下すると、メラニン色素をつくることができなくなって、白いままの髪が生えてくる原因となります。

髪に色を与えるメラノサイトのメラニン色素の原料は、髪の毛を構成しているアミノ酸のひとつ「チロシン」です。チロシンを「チロシナーゼ」という酸化酵素によってメラニン色素をつくり髪に色を与えています。

このチロシナーゼが働くには「銅」というミネラルが必要不可欠です。これらの栄養素が不足したり、悪い生活習慣、遺伝、加齢、ストレス、喫煙、薬剤性などの影響によってメラノサイトの機能が低下し、白髪の原因となることが考えられます。

また、食べ物から摂取した栄養素は生命に関わる各臓器へと優先的に運ばれるので、生命に直接影響のない髪の毛は体の中でも後回しにされています。

そのため、ストレスによって交感神経が優位になると毛細血管が収縮して髪に栄養が届きにくくなったり、肩こりなどの血行不良、加齢、疲れ、栄養不足などの影響が髪にあらわれやすくなります。

白髪予防に役立つ栄養素

良質なたんぱく質

髪の毛や爪、皮膚はケラチンというたんぱく質でできています。髪の主成分であるたんぱく質が不足すると、髪が弱り、パサついたりツヤの減少、白髪、抜け毛などの原因となってしまいます。

良質なたんぱく質は、肉、魚、平飼いの鶏卵、大豆製品などに含まれ、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質をバランス良くとりいれることが大切です。

チロシンと銅

メラノサイトの機能を活性化させるためにはメラニン色素の原料となるチロシンと、チロシンをメラニン色素に変えるのに必要なチロシナーゼ(酵素)で、チロシナーゼが働くには銅(ミネラル)が必須です。そのため白髪を予防するためにはチロシンと銅は必要不可欠な栄養成分です。

チロシンはアミノ酸の一種で、大豆製品、アーモンド、ちりめんじゃこ、ゴマ、チーズなどに含まれています。銅を多く含む食品は牛レバー、タコ、イカ、大豆、海苔、ナッツ類、カカオなどに含まれています。

亜鉛とカルシウム

亜鉛とカルシウムは生体機能を調節したり体の構成成分となる重要なミネラルの仲間です。亜鉛はたんぱく質の合成に必要な成分で、健やかな髪の成長を促す作用があります。

カルシウムは骨の健康だけでなくメラノサイトの機能を活発にするのをサポートしたり、精神の安定、心臓、筋肉などの健康にも役立ちます。

亜鉛は牡蠣に多く含まれ、カルシウムは乳製品、小魚、海藻類、大豆、ゴマなどに含まれています。

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ビタミンB群

ビタミンB群はビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチンの8種類の総称です。

それぞれのビタミンB群は体内で栄養素の代謝を促進させるための補酵素として働き、アミノ酸からたんぱく質をつくるのを助け、白髪を予防したり、髪の健康に必要な成分です。

特にビタミンB2、ビタミンB6、ビオチンは髪のたんぱく質合成に欠かせないビタミンで、たんぱく質の代謝を促し、分解・合成をスムーズにして健康な髪の成長、白髪予防をはじめ皮膚や爪の健康にも役立ちます。

ビオチンは牛レバー、大豆、乳製品、ナッツ類、卵黄などに含まれています。また、生の卵白に含まれているアビジンという成分がビオチンの吸収を阻害してしまうため、卵摂取の際は生の白身をさけて、温泉卵や加熱調理すると良いでしょう。

ビタミンB2やビタミンB6は豚レバー、豚ヒレ、鶏ささみ、さんま、かつお、ぶり、バナナ、にんにくなどに含まれています。

食生活の見直しや血行促進

白髪対策やすこやかな髪の成長のためには、メラノサイト機能の活性化やたんぱく質の合成に必要な栄養素をとりいれるとともに、これらの働きを支える酵素などを活性化する成分も必要になります。

そのため、良質なたんぱく質や亜鉛などのミネラルのほかにも、さまざまな食品をバランス良くとりいれることで相乗的に作用し白髪対策などに効果を発揮しやすくなります。

また、髪に良い栄養素のほか、ストレスを軽減したり、首や肩こりの解消、頭皮マッサージなどをとりいれて頭部への血流を良くして、細胞のすみずみまで栄養がおくられるようにすることも大切です。

【参考文献】

(1) Trüeb RM. Pharmacologic interventions in aging hair. Clin Interv Aging. 2006;1(2):121-129. doi:10.2147/ciia.2006.1.2.121

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から難病の進行抑制、心と体の健康、エイジング対策探求に情熱を注いでいます。
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