ジュニパーベリーとは蒸留酒「ジン」の香りの原料です。
マティーニやジントニックなどカクテルの材料として親しまれているのは有名ですが、ほかにもダイエット効果のあるハーブティーや、心と体を癒し、精神を浄化するパワーを持つともいわれているのです。
そんなジュニパーベリーの効果効能とは?神秘なるパワーについてお伝えします。
ジュニパーベリーとは
ジュニパーベリーはヒノキ科の針葉樹から採れる果実で、別名セイヨウネズとも呼ばれています。
ジンはオランダのライデン大学で解熱薬用酒として作られたのが起源で、その後イギリスに渡ってからジンという名前が付けられたそうです。
ヨーロッパや北アメリカに広く分布し1500年頃から薬用酒や解熱剤として親しまれてきました。現在では蒸留酒「ジン」の香りの原料として知られています。
ジュニパーベリーの用途はジンのほか、ハーブティーやアロマオイル、料理のスパイスや臭み消しなどに使われています。
山の木々を彷彿とさせるフレッシュでウッディな香りとともに、スパイシーな中にほのかな甘さ漂う香りは心と体をリラックスさせ、香水や芳香剤としても活用されています。
ジュニパーベリーの効果
デトックス・ダイエット効果
循環器系のひとつであるリンパは静脈にそって全身に張り巡らされています。 リンパ管は体内の老廃物を集めてろ過する働きがあり、免疫機能の中枢を担っているともいわれています。
このリンパ液の循環が滞ると新陳代謝が悪くなり冷えやむくみ、シワや乾燥など肌トラブルの原因に。
ジュニパーベリーは体内の不要な毒素や老廃物を排出する作用に優れ、代謝を促進し、リンパの流れをスムーズにしてくれる作用があります。
利尿作用も高いので腎機能の働きを助け、体内の余分な水分を排出して、むくみの予防や肩こり改善、冷え性改善、体内の不要なものをデトックスして脂肪燃焼効果、ダイエットにも効果が期待できます。
クリーンな肌と浄化
ジュニパーベリーには皮膚消毒剤に匹敵する抗菌・抗炎症作用があり、過剰な皮脂分泌を抑えニキビ対策にも有効であるとされています。 収斂作用で肌を引き締めてくれる働きもあり毛穴対策にも効果を期待できます。
肌の代謝を高め、浄化作用で毛穴をつまりにくくしながらデオドラント効果も。そして老廃物を集めて体外に排出する働きに優れているので、ジュニパーベリーのアロマオイルは全身のマッサージとしてよく使われるなど人気があります。 抗菌作用で、風邪や感染症の予防、免疫力の向上にもつながります。
リラックスと集中
ヒノキや森林を連想させるような香りはイライラした神経を鎮め、脳に働きかけ心と体をリラックスしてくれる作用があります。
スパイシーでライムのような爽やかさと、ウッディ系の香りの中にほのかな甘みのあるジュニパーベリーの香りは品があり、香水としても男女ともに人気があります。
ジュニパーベリーの香りは脳に働きかけ、集中力を高めてくれる作用もあるので勉強中や仕事中、やる気や集中力をアップさせたい時にハーブティーとして飲んだり、部屋の空気を浄化するルームフレグランスもおすすめです。
かつてフランスの病室ではジュニパーベリーとローズマリーの枝を一緒に焚いて、現代の空気清浄機のように活用していたこともあるそうです。
二日酔いの緩和
ジュニパーベリーは胃腸の調子を整え、肝機能を高めてくれる働きがあります。 体内の余分な水分や毒素・老廃物を排出する作用に優れているので、血液を浄化し新陳代謝を高めて二日酔いのだるさや頭痛を緩和。
全身をめぐるリンパ液の循環を促して、筋肉痛や肩こり、むくみ、肌荒れの改善にも効果が期待できます。 また、ジュニパーベリーの香りを原料とする「ジン」は、無色透明で「コンジナー」というアルコール以外の不純物が少ないため肝臓の負担が少なく、解毒・代謝が速やかにされ、二日酔いしにくいお酒のひとつでもあります。
ジュニパーベリーの楽しみ方
ジュニパーベリーティー
ジュニパーベリーの見た目はブラックペッパーのホールを一回り大きくしたような黒い球体をしています。 スプーンやすり鉢などで、ジュニパーベリーの実をつぶすと香りや成分が抽出しやすくなります。
つぶしたジュニパーベリーを大さじスプーン一杯程度をポットに入れ、熱湯を注いだら7~10分ほど蒸らし時間をおきます。 味はほとんどありませんが、木や森の爽やかで芳醇な香りに心と体が癒されます。
ローズマリーやジャーマンカモミールとのブレンドも相性が良いでしょう。
リフレッシュスプレー
集中力を高めたい時や、空気を浄化したい時、気軽に気分転換リフレッシュできるアロマスプレーとしての活用方法。
<作り方>
精製水90ml、無水エタノール10ml、レモン精油5滴、ジュニパーベリーの精油小さじ一杯程度を混ぜあわせます。 ポイントは水と油は混ざらないので、無水エタノールと精油を先に混ぜ合わせてから精製水を加えます。
ジュニパーベリーの楽しみ方まとめ
- 香水、芳香剤、空気浄化
- シャンプーやトリートメントに混ぜて頭皮の痒み対策
- 入浴剤
- リフレクソロジー
- 全身のマッサージ
- 化粧水などに加えてスキンケア
- ハーブティー
- 料理の香り付けや臭み消し
- カクテルや飲み物の香り付け
ジュニパーベリーはエッセンシャルオイルを使ってマッサージをしたり、湯船に垂らしてアロマバスなどさまざまな楽しみ方があります。
ハーブティーや芳香剤、空気の浄化など、気軽に普段の生活にとりいれて気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。