そばに含まれる抗酸化物質「ルチン」の魅力と韃靼そば 

そばはビタミン、ミネラル、抗酸化物質の含有量が高いため人気のある健康食材のひとつです。そばに含まれるルチンはポリフェノールの一種で強力な抗酸化作用、抗炎症作用があります。ルチンはビタミンPとも呼ばれる水溶性ビタミン様物質で、血管を拡張して血流を改善する作用もあります。

そばは栄養の宝庫

そばにはとりわけビタミンB群が豊富で、鉄、葉酸、マグネシウム、亜鉛、食物繊維などのミネラルも豊富に含まれています。そして、抗酸化物質のルチン(ビタミンP)が豊富に含まれています。

ルチンはポリフェノールの一種で、ポリフェノールはフィトケミカルの成分です。フィトケミカルは野菜や果物、豆類、海藻などの植物がもつ色素や香り、辛味、苦みなどに含まれる抗酸化作用のある成分です。

にんじんの橙色やなすの紫色、緑茶の苦み成分などはフィトケミカルで、活性酸素を抑制する強力な抗酸化作用、抗炎症作用をもちます。

ルチンは毛細血管をしなやかに丈夫にする働きに優れています。加齢などによって血管が硬くなり、傷つきやすくなった血管を修復して、血栓を防いで血流をスムーズにしてくれます。

また、ルチンはビタミンCの吸収を促進する働きもあるため、ウィルス感染などの予防や美肌効果にも期待できます。

そばにはさまざまな抗酸化物質が豊富に含まれており、大麦、オート麦、小麦、ライ麦などと比較した研究では、そばはほかの穀物よりも多くの抗酸化物質が含まれているということです。(1,2)

一般的なそばよりも韃靼そば(だったんそば)にはさらに多くの抗酸化物質が含まれています。

ルチンの健康パワー

免疫力アップ美肌効果

ポリフェノールのルチンにはあらゆる病気や老化の原因となる過剰な活性酸素を抑制する強力な抗酸化パワーがあります。

そしてルチンはビタミンCの吸収を助ける働きにも優れています。そばやそば湯、そば茶と一緒にビタミンCを摂りいれることでビタミンCの吸収が促進されて免疫力が強化されたり、コラーゲンの合成が促進されシワやたるみを防いで肌の老化予防にも役立ちます。

ビタミンCはやっぱりすごい!免疫力も美肌も最強抗酸化ビタミン

血行促進・生活習慣病予防改善

抗酸化物質のルチンは毛細血管を強く丈夫にしてくれる作用があるため、血管を拡張して血流を改善します。

そのため血液循環に関わる、脳の血管障害や心疾患、動脈硬化などを予防改善し、糖尿病、高血圧の低下、悪玉コレステロールの抑制など生活習慣病対策にも効果を期待できます。

また、ルチンの抗酸化作用によって活性酸素から脳細胞のダメージを防ぐため、脳の活性化、認知症などの予防にも役立つ可能性があるといわれています。

抗酸化物質がより豊富な韃靼そば

韃靼そば(だったんそば)は一般的なそばよりも抗酸化物質の含有量が高いです。普通のそばとくらべると、韃靼そばにはおよそ100倍もルチンが豊富に含まれているといわれています。

そして韃靼そばの種子には、一般的なそばの種子にはみられないケルセチンが含まれています。(3)ケルセチンはルチンとならび、さまざまな健康効果を期待できる強力な抗酸化物質です。

血流を改善し、動脈硬化やがん、心臓病のリスクを低下させ、酸化ストレスの軽減、慢性炎症の抑制、血圧や血中の脂質を改善するなど多くの生理活性作用が報告されています。

注意点と上手なとり方

そばは食物アレルギーを引き起こす可能性のある代表的な卵、乳、小麦などとならび食品のアレルギー表示が義務付けられている特定原材料7品目に含まれています。そのため、そばアレルギー体質の方は特に注意が必要です。

ルチンの上手な摂りいれ方は、そばや韃靼そば、韃靼そば茶などで摂りいれ、ビタミンCを一緒に摂ることで効率良く吸収され、抗酸化力もアップします。

また、ルチンは水に溶ける性質があるので、そばを茹でた後のそば湯を飲むと無駄なく摂取することができます。そばには小麦粉が含まれている種類もありますが、そばの健康効果を期待するならそば粉100%の10割そばを選ぶと良いでしょう。

 

【参考文献】

(1) Zduńczyk Z, Flis M, Zieliński H, Wróblewska M, Antoszkiewicz Z, Juśkiewicz J. In vitro antioxidant activities of barley, husked oat, naked oat, triticale, and buckwheat wastes and their influence on the growth and biomarkers of antioxidant status in rats. J Agric Food Chem. 2006 Jun 14;54(12):4168-75. doi: 10.1021/jf060224m. PMID: 16756343.

(2) Zieliński H, Kozłowska H. Antioxidant activity and total phenolics in selected cereal grains and their different morphological fractions. J Agric Food Chem. 2000 Jun;48(6):2008-16. doi: 10.1021/jf990619o. PMID: 10888490.

(3) Fabjan N, Rode J, Kosir IJ, Wang Z, Zhang Z, Kreft I. Tartary buckwheat (Fagopyrum tataricum Gaertn.) as a source of dietary rutin and quercitrin. J Agric Food Chem. 2003 Oct 22;51(22):6452-5. doi: 10.1021/jf034543e. PMID: 14558761.

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から難病の進行抑制、心と体の健康、エイジング対策探求に情熱を注いでいます。
投稿を作成しました 169

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る