「ショウガ」は老化防止食材のトップ?効果的な食べ方とは

ショウガは殺菌作用や体をぽかぽかと温めてくれる効果があるとして古来から世界中でハーブや生薬として親しまれてきています。

ショウガに含まれている成分や効果は加熱することで変化しますが、生と加熱して食べるのとではどちらが効果的なのでしょうか? 美肌と健康のために効果的なショウガの摂取方法をご紹介します。  

加熱で変化する生姜成分

ショウガは料理の臭み消しや調味料の一つとしてなどあらゆる調理に使われているほか、風邪やのどの痛みをやわらげ、抗炎症作用、抗酸化作用、解熱作用、強い殺菌効果で、漢方薬の約7割に使われているほど優れた薬効があります。

ショウガの辛み成分として代表的な「ジンゲロール」、「ショウガオール」、「ジンゲロン」などがあります。 もともと生の生姜に含まれている成分はジンゲロールです。 ジンゲロールを加熱したり乾燥させることでショウガオールとジンゲロンが生成されるのです。

ショウガは身体の新陳代謝を高め、肌のターンオーバーを促進し、美肌やアンチエイジング、老化や病気の原因物質である活性酸素を抑制する抗酸化作用、免疫力の向上、花粉症などのアレルギー対策にも効果が期待されています。(1)

ジンゲロールの効果効能

殺菌作用で食中毒予防

ジンゲロールは植物が外敵から身を守るための物質フィトケミカルの一種で、生のジンゲロールには強い殺菌作用があります。 その優れた殺菌作用から食中毒予防のために生のお刺身に生ショウガが添えられていたり、お鮨屋さんでも生のガリが使われていますね。

高い殺菌作用を期待するならショウガオールよりもシンゲロールの方が効果的です。

吐き気を抑制

生のショウガには食べた物の消化吸収、分解を助けてくれる働きがあり胃腸の調子を整えくれる効果があります。 擦りおろした生姜の搾り汁は吐き気を緩和し、つわりや乗り物酔い頭痛にも良いとされています。(2)

免疫細胞を活性化

ジンゲロールは抗酸化作用があり老化や病気の原因となる活性酸素を抑制し、免疫力の指標となる白血球を増やし免疫細胞を活性化してくれる働きがあります。 体内に入ってきたウィルスや老廃物の排出を促し、風邪予防、アンチエイジング効果を期待できます。  

ショウガオールの効果効能

血流を改善し体を温める

ショウガオールはショウガを加熱したり乾燥させることで増える成分です。 ショウガオールは血管を拡張し毛細血管の血行を促進してくれるので冷え性改善には最も効果的だといわれています。

約3時間かけて体の深部から温めてくれるので発汗作用もあり、新陳代謝を高めてくれます。その為、脂肪燃焼効果や便秘改善にも期待できます。

冷え性改善効果を期待するならジンゲロールよりショウガオールの方が高い効果を望めるでしょう。

抗糖化+抗酸化作用で老化防止

お肌の大きな老化原因である酸化と糖化。たんぱく質を劣化変性させ終末糖化産物という老化物質を生み出す糖化は、お肌や体の老化を加速させるとして恐れられています。

インドの国立栄養研究所によると抗糖化作用のある食材の中で最も高い効果を見込めるのは 「ショウガ」であることがわかったそうです。 その糖化抑制率はなんと93%であったといわれています。

糖化を阻止することはお肌の老化防止だけでなく、体内の老化予防、さまざまな病気の予防にもつながります。 更にショウガオールの抗酸化作用はビタミンEのおよそ3倍もあるといわれています。

抗酸化作用によってお肌や体をサビつかせる活性酸素を抑制し、異常細胞の増殖を防いで抗がん作用の働きにも期待されています。

頭痛や生理痛を緩和

痛みの原因物質プロスタグランジンが生成されるのを阻止する働きがあります。 ショウガオールの血行改善作用とプロスタグランジンの産生を抑える作用により、頭痛や生理痛の改善に役立ちます。

花粉症アレルギー対策

ショウガオールにはアレルギーの原因物質ヒスタミンの放出を抑制し、抗炎症作用があります。 更に、アレルギー反応のもとであるIgE抗体を抑制する働きもあるので、辛い花粉症やアレルギー症状の緩和に効果を期待できます。  

ジンゲロンの効果効能

脂肪燃焼ダイエット効果

ジンゲロンはジンゲロールを加熱や乾燥させることでアルカリ分解されて産生する成分です。 血液の循環を良くし体を温め、脂肪分解酵素リパーゼの働きを活性化してくれるので、運動前に摂り入れると脂肪が燃焼されやすくなります。

生活習慣病予防

血行が良くなることで体の代謝機能が上がり、体内の毒素や老廃物が排出されやすくなり便秘の改善や免疫機能の向上をサポートします。

また血中コレステロールや血圧を正常値に導き、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防などの生活習慣病予防にも効果を期待できます。    

ショウガを温めて効果倍増

生ものと一緒に食べる場合や、食中毒・殺菌作用を期待するならジンゲロールでしょう。 スムージーや擦りおろしてドレッシングにして使えば消化吸収を高めてくれます。

一方、冷え性の改善をはじめ、アンチエイジング、美肌効果、代謝促進、血流改善など豊富な効果を期待するためにはショウガを温めた方が良いですね。

温めることでショウガオールもジンゲロンも増量されます。 しかし100度以上で加熱するとショウガオールが破壊されてしまうので、ショウガオールが生成される80~90度ぐらいで加熱した方が良いでしょう。

1日の摂取量の目安は約10グラム。大人の親指第一関節ぐらいです。 注意点は、殺菌力の高いショウガの摂り過ぎは、内蔵への刺激となってしまうことがあります。

特に非加熱の場合、過剰摂取は気をつけましょう。 美と健康のために、毎日の食生活に適量のショウガを摂り入れてみてはいかがでしょうか。継続することがポイントです。  

 

【参考文献】

(1) Azam F, Amer AM, Abulifa AR, Elzwawi MM. Ginger components as new leads for the design and development of novel multi-targeted anti-Alzheimer’s drugs: a computational investigation. Drug Des Devel Ther. 2014;8:2045-2059. Published 2014 Oct 23. doi:10.2147/DDDT.S67778

(2) Viljoen E, Visser J, Koen N, Musekiwa A. A systematic review and meta-analysis of the effect and safety of ginger in the treatment of pregnancy-associated nausea and vomiting. Nutr J. 2014;13:20. Published 2014 Mar 19. doi:10.1186/1475-2891-13-20

 

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から難病の進行抑制、心と体の健康、エイジング対策探求に情熱を注いでいます。
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