不調の原因は「塩」不足?海水と同じ体内のミネラルバランスとは

海水は生命のみなもとであると同時に、私たち人間の体内にも海と同じバランスでさまざまなミネラルが含まれており、生命活動を維持するうえで必要不可欠な存在です。

地球上にある塩の種類

海塩

海塩は海水を原料として作られる塩で、日本人が昔からとりいれてきた身近な塩です。海塩にはにがりの主成分であるマグネシウムなど海塩ならではの豊富なミネラルが含まれています。

そして海塩は、ナトリウムやカリウムなどの比率が人間の血液や体液とほぼ同じミネラルバランスだといわれています。

岩塩

岩塩はヒマラヤ山脈など山でとれる塩です。岩塩とはおよそ数千年から数億年以上前、海だった場所が地殻変動によって隆起し、陸地に閉じ込められた海が長い年月をかけて水分を蒸発し、化石化したものです。

太古の海水から長い時間をかけて結晶化されるため、純度の高い塩化ナトリウムができ、汚染されていない古代の海の化石ともいわれています。

一方 ミネラルが豊富なイメージの岩塩ですが、長い年月の間で消えてしまったミネラルや、原産地によっては地中に含まれる有害な金属類が溶け込んでいる可能性もあります。

湖塩

湖塩はボリビアのウユニ塩湖やイスラエルの死海など湖からとれる塩です。岩塩と同じように地殻変動によって陸地に閉じ込められた海が長い年月を経て濃縮されてできた塩分濃度の高い湖塩です。

海塩や岩塩にくらべて湖塩は世界的に生産量が少ないのが特徴です。

塩の製法

塩作りの製法には様々な種類と方法があり、いくつか組み合わせて行っています。塩のパッケージの裏側には小さく「原料・工程」の表記があります。工程には、イオン膜、逆浸透膜、溶解、立釜、天日、平釜、焼成などがあります。

化学塩(精製塩)

メキシコやオーストラリアなど諸外国から輸入した海塩や岩塩を殺菌の目的もあり、「イオン交換膜」という製法で電気分解によって塩化ナトリウム(NaCl)99%以上の塩を作ります。

この方法は殺菌効果が高いので海水汚染などの影響を受けにくいと同時に、安価で大量生産が可能になるので、スーパーに置かれている食卓塩や加工食品、外食産業などで多く使われています。

一方、塩化ナトリウム以外の私たちの体に必要なカリウム、カルシウムなど塩本来のミネラル分が除去されてしまっているので、もはや塩化ナトリウムだけの化学塩とも言われています。

高血圧の原因と言われている塩は、全ての塩が悪者ではなく、ミネラルバランスを欠いた塩化ナトリウム(化学塩)の摂り過ぎが原因だと考えられています。

再生加工塩

再生加工塩は天日乾燥させた海塩を「平釜」という製法を用いて塩を作ります。そして人の手によって再度マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分を添加したり、人工的に成分調整をして製造する塩です。

天然塩

天然塩は天日塩や自然塩とも言われ、伝統的な製塩法です。海水を塩田に導き、太陽の熱と風の力だけで海水を蒸発させ、自然のエネルギーによって塩の結晶を作ります。

この手法で作られた塩は、海水のミネラルが凝縮され生命に必要な亜鉛、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラル分がバランス良く豊富に含まれています。

人とミネラル

塩作りの変化と人への影響

日本では明治時代より、塩田を使った自然エネルギーだけで作る天然の塩作りがされていました。ところが、昭和46年(1971年)に塩は国の専売となり、伝統的な塩田による手法が廃止され、国産のほとんどの塩は手間がかからず生産性の高い化学工業的な製法「イオン交換膜式」に変えられてしまったのです。

これによってミネラルバランスを欠いた化学塩の摂取量が増えたことで、高血圧をはじめとする生活習慣病や難病など様々な疾患が昔より増えたことも一因ではないかと考えられています。

海と同じ人の体液

私たち人間をはじめ地球上の生物の起源は海だといわれています。海水に含まれるナトリウムやカリウム、カルシム、マグネシウムなどのミネラル成分は人の体液とほぼ同じ成分で、妊娠中の母体の羊水と海水もミネラルの比率はほぼ同じだといわれています。

地球の一部である人も海も、ミネラルバランスを欠くことで本来の身体の機能や生態系を維持するバランスが崩れてしまうのです。

体に必要なミネラルバランス

本来の海のミネラルバランスを持つ天然塩は私たちの体に必要なもので、体内での働きも重要です。血液が酸性に傾かないように弱アルカリ性を保つようにしたり、代謝機能や酵素をサポートし、神経の伝達や栄養の吸収、体温を上げたり、食欲増進など体内機能を整え活性化する働きがあります。

そして、私たちの体液や血液にはおよそ0.9%の塩分濃度が一定に保たれています。塩の電解質(イオン)によって細胞の浸透圧を調整し、体の不要な老廃物を排出したり、筋肉細胞や神経細胞のバランスを調整しています。

主な天然塩の働き

  • 体内の解毒や排出力を高める
  • 酵素の働きをサポート
  • 食べ物の栄養やビタミンの吸収を活性化
  • 浸透圧によって神経伝達機能の向上
  • 胃液、腸液、胆汁など消化液の原料となり、胃腸の消化吸収を促進
  • 豊富なミネラルが骨を強化
  • 体温を上げる
  • 殺菌作用
  • 心臓や筋肉の収縮力を高める
  • 血液、リンパ液、細胞内外液など体液の浸透圧を調整しpHや代謝をサポート

現代人はミネラルが不足気味

野菜や果物にはミネラル分が豊富なイメージですが、今の日本の土壌は環境汚染や化学肥料、農薬などの影響でミネラル分が少なくなり、50年前とくらべて野菜や果物に含まれるミネラル量はかなり減少しているのが現状です。 

また、スーパーに並べられている多くの塩は、瓶やパッケージの裏側をみると「塩化ナトリウム99%」と書いてあります。 これは前述の通り化学塩や精製塩と呼ばれ、イオン交換膜製塩法によって安価で大量生産できる代わりに、私たちの体に必要な亜鉛、マグネシウム、カリウム、カルシウムなど必要なミネラルが取り除かれ、99.9%以上塩化ナトリウムの塩ということになります。

多くの外食やコンビニなどで使われている塩も塩化ナトリウムのため、外食や加工食品を多く食べる食生活ではミネラル不足を引き起こしやすいといわれています。

他にも過度な飲酒や薬剤、ストレスの影響によってマグネシウムなどのミネラルは失われやすくなります。マグネシウムが失われるとブラザーイオンといわれるカルシウムも一緒に不足し骨の健康や心機能、血圧、神経伝達、精神面などへの症状が懸念されます。

ミネラルと活性酸素

活性酸素は本来ウィルスや細菌から体を守ってくれるものですが過剰に発生すると健康な細胞まで傷つけてしまい細胞や血管を酸化しサビつかせてしまいます。

私たちの体内には過剰に発生した活性酸素を分解したり抑制するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素が備わっていますが、残念ながら20代をピークに徐々に働きが低下し、40代では20代の頃の約半分となってしまいます。

このため、日々の食生活の中で細胞を酸化から守る抗酸化力の高い食品などを積極的にとりいれていくことが大切です。 そして天然塩に含まれる亜鉛や銅、鉄、マグネシウム、セレン、マンガンといったミネラルはSODの働きに欠かせない物質で、活性酸素の抑制にはなくてはならないミネラルなのです。

ミネラルバランスを整えるために

フランスの生理学者ルネ・カントンはすべての病気は体内環境の「ミネラルバランス」の乱れからおこると考え、このミネラルバランスを整えれば病気が治り、健康を維持できるという説を唱えました。 その正しいミネラルバランスとは、私たちの生命が誕生した「古代海水」であるとされています。

しかし、現代の海水は古代海水より濃度が高く、成分が少しずつ変化していますし、海水そのままではにがり成分が多過ぎてしまいます。 そこで古代海水のミネラルバランスを体内環境にとりいれるためには、伝統的な製塩法である海水から水分を蒸発させ海のミネラルが凝縮した天然塩であれば、体内環境にスムーズにとりいれられるといわれています。

天然塩の選び方

塩のパッケージ裏側の「原料・工程」をチェックします。ここに「天日」や「平釜」と表記があれば、塩化ナトリウム以外のミネラルも豊富に含まれている天然塩です。

さらに、天日塩を250度以上の高温で長時間焼成した「焼き塩」は海水に含まれる重金属や環境ホルモンといった海洋汚染の影響を受けにくい製塩法です。

表記は天日もしくは平釜に加えて「焼成」と書かれています。 そして、塩の原産地は環境汚染や工場排水などで海洋汚染の心配が少ないエリアの天然塩を選ぶこともポイントです。

私のおすすめは「キパワーソルト」や「海の精 やきしお」です。

5大栄養素のひとつであるミネラルはわずかな量で300種以上の生体内酵素に関わる重要な存在ですが体内でつくり出すことができません。健康機能、エイジング対策に体に必要なミネラルバランスを見直してみてはいかがでしょうか。

 

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食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から栄養学、免疫学などを学び、難病の進行抑制、エイジング対策に情熱を注いでいます。
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