季節や天候の変化で自律神経が乱れるのはなぜ?

季節の変わり目や天候によって、頭痛や体のむくみ、倦怠感や憂鬱感、疲れが取れにくいなどの体調不良になった経験はありませんか?

季節の変わり目や天候の変化は自律神経のバランスと密接な関係があります。

免疫細胞を司る自律神経

自律神経とは私たちの意思とは関係なく、全身にある約37兆個もの細胞をコントロールしている重要な神経です。 自律神経の交感神経系と副交感神経系は生活習慣や気象状況、ストレスなどの心的状態に応じて交互に働いて、身体の機能を保っています。

この動きと連動しているのが免疫細胞です。自律神経は免疫システムである白血球のリンパ球や顆粒球のどちらを機能させるべきか調整しています。

交感神経が優位になると、この動きに連動して顆粒球の比率が増えます。副交感神経系が優位に働いている時にはリンパ球の比率が増えるようになっています。

また、自律神経の他、副腎皮質ホルモンなどのホルモン系やサイトカインなども一体となって連携をとりながら免疫細胞を調整しています。

自律神経は季節や時間、ストレス状況に応じて交感神経系と副交感神経系がシーソーのように上下し変動してバランスを保ちながら身体の機能を維持しています。

そしてこの揺れが大きく激しくなることで体調が不安定になりやすく、自律神経のバランスが悪くなると考えられています。

健康な人ほどこの揺れは小さいといわれています。

自律神経と免疫力の関係

季節と自律神経の関係

春はアレルギーが起きやすい

春は天候状況が目まぐるしく変化するので、数日おきに高気圧と低気圧の変動が大きく、また1日の中でも気圧の変動が激しい時期でもあるので自律神経の日内変動も起こりやすくなります。

自律神経は冬の交感神経系優位状態から春の副交感神経系優位状態へと移行する時期でもあります。 副交感神経系が優位になるとリンパ球が増え、リンパ球が増えるとアレルギーやアトピー、喘息などの症状が起きやすくなります。

この時期に花粉症やアレルギー症状が多く出るのはそのためだと考えられています。また、新年度や生活環境の変化が起きやすいこの時期は新たなストレスがかかることで自律神経の揺れも大きくなり、思わぬ不調につながることもあります。

夏は副交感神経優位

夏は熱帯低気圧の影響により湿度が高く、気圧の低い日が多いと大気中の酸素が少なくなって、自律神経は副交感神経が優位になります。

そして、夏の暑さは体内の熱を放出させようと血管が拡張して発汗が促進されることも副交感神経が活発になる要因です。

外の高い気温と室内の冷房の寒暖差による影響もあります。暑い外では副交感神経が高まり、冷房の効いた室内では交感神経が高まります。

この気温差が激しくなるほど自律神経はフル回転することになり「寒暖差疲労」と言って、身体のエネルギーが消耗し、疲れやすくなったり、夏バテしやすくなってしまいます。

寒暖差疲労を防ぐために、冷房設定温度は外気温との差が5度以内になるように調整するのがポイント。

また、台風の日には通常の雨天時よりも急激な気圧の低下が起きるので、自律神経の揺れも激しくなって、頭痛や倦怠感、抑うつなど様々な体調不良におちいりやすくなります。

秋は激しい天候の変化

秋は6月の梅雨時よりも降雨量の多い秋雨前線の停滞や、多くの台風による気圧の変動が激しい時期でもあるので自律神経の揺れも大きくなります。

また、秋口は気温差が大きく変化し、朝晩の寒暖差や目まぐるしい天候の変化による影響は、春よりも自律神経の揺れが激しくなりやすいといわれています。

1日という短いスタンスの中でも自律神経のバランスが乱れやすくなります。 そして、秋は夏の副交感神経優位から冬の交感神経優位へ移行する時期でもあります。

この切り替わる段階で、身体が弱っている方や持病がある方は体調を崩しやすくなってしまうのです。

冬は交感神経優位

冬はカラッとした乾燥した高気圧の日が多く、大気中の酸素量が増えて、身体にたくさんの酸素が取り込まれて交感神経が活発になります。

また、冬の寒さから血圧や体温を一定に保つために自律神経には負担がかかっている状態でもあります。 身体には「寒さ」のストレスがかかっている中、冬場は日照時間が減少しているので脳内のセロトニン分泌量も減り、不眠やイライラが続いたり、冬場だけに症状が現れる「冬季うつ」という心の病が発症しやすい傾向に。

1年の自然のリズムの中でも冬は身体が休もうとしています。そこに年末年始などの忙しさも加わることで交感神経が働き、顆粒球が増えて、免疫力が下がり、風邪やインフルエンザなどのウィルス感染や体調不良におちいりやすくなってしまうのです。

一方、春や秋よりも夏は副交感神経優位、冬は交感神経優位とはっきり決まっている夏や冬の方が自律神経の揺れが少なく、身体の調子が良いと感じる方も多いようです。

自律神経のバランスを整えるために

自律神経は、交感神経と副交感神経のどちらか一方に大きく傾かず、小さな揺れで身体の偏りを整えることが健康維持につながります。

普段からこの自律神経の揺れが大きい人は季節や気象の影響を受けやすくなってしまいます。 自律神経のバランスを整える対策は生活習慣や食生活の見直しなど、日常の中にたくさんある中で、ストレスをためないことは最も重要な要素の一つです。

そして冷えは万病のもとと言われるぐらい、身体を温めることは大切です。基礎体温を36.5度以上に高めておくことで免疫力が向上します。

面白くなくても声を出して笑うと免疫細胞が活性化する笑いの効果や、太陽の光はエネルギーの源ミトコンドリアの働きを活性化して身体に活力をもたらしてくれます。

また、夜12時前に就寝し、7~9時間の睡眠でリンパ球が増え自律神経が整いやすくなります。

  • 頑張り過ぎない生活でストレスを減らす
  • 発酵食品で腸内環境を整え免疫力アップ
  • 1日1回は野菜、きのこ、海藻類を摂取
  • 精製塩を自然塩に変えてリンパ球を増やす
  • 笑顔でいるだけで免疫力アップ
  • 1日1回は日光を浴びてミトコンドリアを活性化
  • 入浴はシャワーで済ませず湯船に入って体温を上げる
  • 自然治癒力を阻害する薬は最小限に減らす
  • 体を冷やす砂糖は控え、オリゴ糖やアガベシロップ、黒糖、生はちみつ等に
  • 適度な運動、マッサージ、ストレッチで血流促進
  • 体温を上げるために飲み物は温かいものを選ぶ
  • 抗酸化食品の積極的な摂取
  • ポストハーベストや添加物の多い食品・調味料を控える
  • 睡眠は7~9時間、夜12時前の就寝で免疫力アップ
  • 過度な飲酒は控え適量を守り、休肝日をつくる

  自律神経を整える方法  

 

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から栄養学、免疫学などを学び、難病の進行抑制、エイジング対策に情熱を注いでいます。
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