オーガニック

自然栽培の食事が体内に蓄積した農薬や有害物質の排出力を高める

現代の食事や生活環境は、あらゆる汚染物質や有害な化学物質にさらされていますね。

水銀、鉛、カドミウム、アルミニウム、重金属、残留農薬、有害化学物質、食品添加物、遺伝子組み換え食品、紫外線、放射線、電磁波、喫煙、大気汚染などの有害物質があふれています。

現代は有害物質が取り巻く環境

活性酸素を増やし病気の原因に

こうした有害物質は知らず知らずのうちに体内に蓄積されやすく、アレルギーや神経障害、腸内環境の悪化などさまざま病気のリスクが生じる原因に。

肝臓では残留農薬や食品添加物など膨大な量の毒を解毒処理する過程で、活性酸素をたくさん発生させてしまいます。

身体の健康を維持するには体に入れる毒素を減らしたり、毒素をきちんと解毒(デトックス)していくことが大切。そのためには身体の代謝力、解毒力を高めていく必要があります。

有害物質が多過ぎる現代社会

もともと人の身体には体内環境を一定に保とうとする恒常性が備わっているために多少の毒素をとりこんでしまったとしても、不要な毒素を排出できるようになっています。

ただ現代のような食生活環境下では食品添加物、残留農薬、遺伝子組み換え食品、水質汚染、海洋汚染、大気汚染など体内にとりこむ有害物質の量が多過ぎするのです。

有害物質の量が増えたうえにストレスや睡眠不足などの影響もあり、現代人は解毒力が低下しているといわれています。

身体の排出機能が弱まり、有害物質が体内に蓄積されていってしまうと身体にさまざまな悪影響を及ぼす原因に。

オーガニックの食事が農薬を体外排出

10日間オーガニック食品にチャレンジ

オーガニック食品は体が農薬を避けるのに有効なのかを科学的に探るため、2016年環境保護団体のグリーンピースによる「10日間オーガニック食品だけの生活にチャレンジする」といった調査が行われました。

普段はオーガニック食材を食べていない普通の2組の家族に10日間、調味料を含むオーガニック食品だけを食べてもらい、普通の食事とくらべて尿中の農薬の数値に変化があるのか、ドイツの研究機関で分析してもらいました。

大人の結果では、実験前は有機リン系農薬(神経系に影響を及ぼす殺虫剤)が尿中に平均27㎍あったのですが、10日後は10㎍以下に減っていました。

子供の結果では、有機リン酸系農薬が平均96.53㎍あったところ、10日後には10.81㎍にまで減っていました。さらに、発がん性リスクのあるグリホサート(除草剤)では1.6㎍から0.1㎍にまで低減できたと報告しています。

大人よりも子供や胎児は、農薬など有害物質の量が微量であっても感受性が高く影響を受けやすいです。できるだけオーガニックな食生活に移行することで、体が農薬にさらされるリスクを避け、生態系にも良い循環が生まれるということがわかりました。

オーガニック食材が解毒力を高める

 NPO福島県有機農業ネットワークの調査では、オーガニック食材を摂ると比較的短時間で体内の有害物質を解毒し、体外排出できる可能性が高いことを明らかにしました。

また2019年Environmental Research掲載の研究「アメリカの子供と大人の尿中農薬レベルを大幅に削減する有機食事の介入」によると、1週間、完全にオーガニックな食事を摂るだけで、体から有毒な農薬を早く減らせることがわかりました。

4つの多様なアメリカ人家族の尿をオーガニックの食事をした1週間後に検査したところ、農薬レベルが平均60.5%低下したということです。

発がん性物質であり神経毒性の有機リン系農薬マラチオンは95%減少し、パーキンソン病や発達障害のリスク、生殖機能などに有害作用をもたらす2,4-D(枯葉剤)は37%減少しました。

化学農薬や化学肥料を使用してないオーガニック食材には植物本来のビタミンやミネラル、抗酸化物質が豊富に含まれています。そのため腸内環境が整えられ体にとって有害な物質、不要なものを解毒・排出する能力が強化されるのだと考えられます。

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世界で急速に拡大する有機農業

気候や農地の問題も

今、食の安全や生態系の保護、温室効果ガス削減の取り組みもあり、世界では科学的な農薬や肥料を使わないオーガニックな有機農業への転換が急速に進んでいます。

世界で急速拡大する有機農業面積ですが、日本の有機農業面積は2018年の時点でわずか0.5%です。ただ日本は欧米諸国とくらべて農地が狭いうえ、雨が多く湿度が高いため害虫などに悩まされやすいという特性があります。

各国で進むオーガニック食

フランスでは2022年までに学校給食、病院食、社員食堂など公共の集団食の食材を「オーガニック」または「環境に良いという認証付きの食材」で50%を占めるように進められています。

韓国の学校給食では全国平均55%がオーガニックの農産物です。ソウル市ではすべての小・中・高で「オーガニック無償給食」が2021年から全面施行されています。

日本も世界に続き、2050年までに有機農業面積を0.5%から25%に高め、100万ヘクタールに増やす取り組みが掲げられています。

オーガニック食材の取扱店

最近見つけたベジオーガニック。代表の鈴木かすみさんは群馬県にて女性1人で子育てをしながら家畜の糞、化成肥料、農薬、除草剤不使用のカスミック栽培(カスミ+オーガニック)の取り組みをはじめたということです。小松菜など葉物野菜は落ち葉しか使っていないそう。国内でも数少ない希少なお野菜ですね。

排出力を高める食生活へシフト

すべてをオーガニック食品にシフトすることは難しいかもしれませんが、食品添加物の多い加工食品や外食を減らしたり、残留農薬の多い種類の野菜だけをオーガニック野菜に変えてみるだけでも、体内に取りこむ有害物質の量を減らし、体の解毒力・排出力が高まりやすくなります。

私たち消費者が自然農、有機農の食品を選ぶ消費行動が増えることでそれを作る生産者さんの支援にも。そしてオーガニック食品が手軽に購入できる環境が増えることで、自分たちの健康を守りながら農薬などによる環境汚染を減らして持続可能な社会の循環にもつながりますね。

 

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【参考文献】

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病。 食生活やライフスタイルを見直したことで心身の良い変化を実感し、これまでの経験から難病の進行抑制、心と体の健康、エイジング対策探求に情熱を注いでいます。
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