瞳の白目の部分がきれいな白色をしていると、それだけでみずみずしい目元と若々しく魅力的な印象をあたえますね。
普段から目が充血しやすかったり、白目が黄味を帯びてにごっていたりするのはなぜでしょう。加齢による影響もありますが、若くても日常の生活習慣に原因がある可能性も考えられます。
白目の充血やにごりの原因
紫外線やブルーライト
肌老化の主な原因は約8割が紫外線によるものといわれています。そして肌以上に紫外線の影響を受けやすいのが瞳です。
紫外線は瞳から脳下垂体を通りメラニンの合成を促進するので、瞳から入ってくる紫外線によるダメージは実はかなり大きく、紫外線カット効果のあるサングラスをかけるなど注意が必要です。
紫外線は瞳の中で活性酸素を発生させ、ダメージが蓄積されると瞳の充血やシミが発生して白目がにごったり、黄色っぽい白目になってしまう原因に。
パソコンやスマートフォンの長時間の使用で瞳を酷使することによる充血、ドライアイ、疲れ目、老眼の加速にもつながります。
またパソコンやスマートフォンから発生するブルーライトには太陽の次に高いエネルギーの紫外線が含まれているので、瞳だけでなく肌へもダメージをあたえてしまうことに。
肝機能の低下
喫煙習慣があったり、お酒の飲み過ぎ 食べ過ぎといった食生活を続けていると、血液の浄化をしてくれる肝臓に負担をかけ、肝機能が低下してしまいます。
お酒を飲むと瞳が充血したりしませんか?肝臓は瞳と密接につながっているので、毛細血管が集まっている瞳の部分に影響が出やすいのです。
充血が続いていたり黄味を帯びている場合は肝機能の低下も考えられます。
加齢やストレス
白目の表面を覆っている膜を強膜といいます。子どもや赤ちゃんの白目はこの強膜が薄い為に青みがかった透明感のある白色をしています。
加齢とともに強膜は厚くなっていき、透明感が失われ、にごりや黄味の原因となってしまうのです。
ほかにも瞳が充血してしまう原因は、寝不足やストレスにより瞳に十分な酸素と栄養がいきわたらなくなってしまうから。
そうなると眼精疲労や瞳のバリア機能が弱くなってしまいます。 そして、目を酷使すると脳がストレスを感じお肌へも影響を及ぼします。
お肌の免疫機能が弱まり、吹き出物や、シミ・シワ、乾燥など、様々な肌トラブルの原因になってしまうことも。 また、長時間のコンタクトレンズの装着や花粉症などのアレルギー症状も瞳が充血しやすくなります。
みずみずしい白目の対策
紫外線対策
外出時に、日差しが強い場合はUVカット効果のあるサングラスで瞳を紫外線から守りましょう。
パソコンやスマートフォンなどを長時間使用する場合にはブルーライトを軽減するシートを張ったり、ブルーライトカット眼鏡やディスプレイ調整などで対策をします。
瞳を酷使しない
長時間のテレビや読書、ゲーム、スマートフォン、パソコン、映画などを見たり、コンタクトレンズのつけっぱなし、睡眠不足などで瞳は充血してしまいますね。これは瞳の疲労により角膜が多くの酸素や栄養を必要として、毛細血管が拡張するためです。
コンスタントに休憩をとり、瞳を休ませてあげることが充血解消につながります。夜は遅くても12時前までには就寝し、良質な睡眠と十分な睡眠時間を確保しましょう。
肝機能を改善する
肝機能を高めるためには、まず肝臓への負担を軽減していきます。残留農薬や食品添加物の多い加工食品など、自然からかけはなれた食品を減らします。
肝機能を高めるビタミンや酵素が豊富なオーガニック野菜を選ぶようにしたり、オメガ3脂肪酸、発酵食品など自然の持つパワーがある食材を選んで摂りいれていくことが大切。
また暴飲暴食を避け、1日の中でお腹が鳴るくらいの空腹時間をつくると肝機能の再生が促進されます。
そして、百薬の長といわれているお酒が体に良いのは適量までです。二日酔いになるほど飲み過ぎて肝臓に負担をかけないようにしましょう。
瞳のエクササイズ
瞳のピントを合わせにくくなったり、加齢により瞳の筋肉が凝り固まりやすくなるのは毛様体筋の衰えともいわれています。
一方若くても瞳を酷使しているとスマホ老眼や毛様体筋が衰えている可能性もあります。
瞳のエクササイズで固くなった毛様体筋を柔軟にしたり鍛えることで、瞳に必要な酸素や栄養がいきわたりやすくなります。
その結果、老眼予防と同時にきれいな白目を取り戻せる効果も期待できます。
瞳のエクササイズ方法
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白目を白くする目薬
眼精疲労、充血を取り除くタイプ、フランス製の美白目薬「ブルードロップ」など、今はいろいろな種類の目薬がありますね。 これらは即効性がありますが根本的な改善にはつながりません。
一時的に血管を収縮する作用によるものなので頻繁に使っていると、反動で毛細血管が増えてしまい逆に充血しやすい瞳になってしまう恐れも。
写真撮影やデート、イベント時など、特別な時だけに使うようにして、常用するのは避けたほうが良いです。
白目のために効果的な栄養素
アントシアニン
アントシアニンは網膜を活性化し血行を促進して、疲れ目の解消、視力を回復してくれる作用があります。
ポリフェノールの一種であるアントシアニンはブルーベリーや黒豆、赤ワインなどに含まれていますが、特に含有量が多いのはマキベリーです。
マキベリーに含まれるアントシアニンの含有量は、なんとアサイーの5倍、そしてブルーベリーの14倍も含まれているというスーパーフルーツなのです。
ビタミンA
瞳の網膜にある細胞が光の明暗を感じたり、スクリーンの役割をしていて、この働きを助けてくれるのがビタミンA(カロテン)です。
ビタミンAは細胞を強化し、皮膚や瞳の粘膜を丈夫に。 ビタミンAを多く含む食品はイワシ、鰻、イカなどの魚介類や、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれています。
油に溶けやすい性質なので、良質なオイルと一緒に摂取すると体内への吸収率が高まります。
ビタミンB群
ビタミンB群は美肌にも欠かせない成分で、ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチンなど8種類あります。
代謝を促進し、細胞再生、肝機能向上、瞳をとりまく筋肉の疲れをやわらげ、瞳の神経を活性化してくれる働きがあります。
ビタミンB群を含む食品は豚肉、レバー、卵、味噌・大豆・納豆、ぬか漬け、椎茸、焼きのり、貝類、イワシ、サバ、サンマ、トマト、ほうれん草、小松菜、ヨーグルト、ナッツ類など。
ルテイン
ルテインはカロテノイドの一種で私たちの体にも元々存在し、特に瞳の水晶体や網膜の黄斑部に多く存在しています。
ルテインはパソコンやテレビなどから発生するブルーライトによるダメージを抑え、老化の原因物質である活性酸素を抑制し、瞳の健康を守ってくれています。
黄斑変性症、白内障、老眼、飛蚊症、視力低下、眼精疲労の改善に良いとされています。 ルテインを多く含む食品は、ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー、マリーゴールドの花など。
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸のDHAは脳に良い成分として知られていますが、瞳の網膜にある脂肪の中にも多く存在し、瞳の健康維持には欠かせない働きを持ちます。
網膜のおよそ40%から60%を構成するDHAは瞳の細胞膜をしなやかにし、網膜機能を高め、毛細血管の血流を改善。
ドライアイ、老眼、疲れ目、充血の改善など様々な効果を期待できます。 DHAは主に青魚に多く含まれています。サバ、イワシ、サンマ、マグロなど。
また、南極オキアミから抽出したクリルオイルも瞳の健康をはじめ、健脳や肝機能アップ、肌にも良い成分として知られています。
クリルオイルはDHAと抗酸化作用のあるアスタキサンチンを含み「リン脂質結合型オメガ3脂肪酸」という脂肪酸組成が、魚油よりも体内に吸収されやすい性質を持っています。
ほかに、ハブ茶やメグスリノ木茶も疲れ目や充血解消に効果を期待できます。
すこやかでクリアな白目に
白目の部分が充血していたりにごっていたりすると、魅力が半減し疲れている残念な印象をあたえてしまいますね。
それから、歯はホワイトニングなどで白くできますが、白い歯は余計に白目の充血やにごりを目立たせてしまうことも。
子供や赤ちゃんの瞳をみると一目瞭然で輝く白目の美しさに魅了されます。血流が良く、すこやかな白目はほんの少し青みがかった白色をしています。
怠りがちなアイケアですが、お肌や髪のケアとともにアイケアも意識して白目の美しさと瞳の健康を維持をしていきたいですね。