美しい肌は女性ホルモンと成長ホルモンによってつくられる?

私たちの体内ではおよそ100種類以上ものホルモンが分泌され、それぞれのホルモンが適切なバランスを保つことで身体の機能は維持されています。

その中でもお肌への影響が大きいといわれているのが女性ホルモンと成長ホルモンです。

私自身、ホルモンバランスの乱れによる肌トラブルに悩まされた経験から、女性ホルモン・成長ホルモンとお肌の関係について注目する契機となりました。

お肌に影響を与える生体ホルモン

エストロゲン

エストロゲンは女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモンです。女性らしさをつくってくれるホルモンで、妊娠出産に備えた月経や、肌や髪を美しくしてくれるほか、骨や血管を守り、自律神経を整えてくれる作用があります。

エストロゲンは肌のバリア機能を維持する天然保湿因子セラミドに働きかけ、ニキビや吹き出物を防ぎ、肌の弾力や若さを保つヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進して肌に保湿やハリを与えます。

エストロゲンの働きは皮膚や血管・骨などの他、脳内の神経伝達物質の分泌にも関わっています。認知機能を高めるアセチルコリンや、やる気を起こさせるドーパミン、精神を落ち着かせるセロトニン、テンションを上げるノルアドレナリンなど。

これらの神経伝達物質はエストロゲンが増えると同時に分泌量が増加し、脳全体の働きの活性化にもつながります。

エストロゲンの分泌は月経後から排卵日に向かって増加し、排卵日以降から月経前にかけて減少していきます。

エストロゲンの主な働き

  • 卵胞の成熟
  • 肌のハリやうるおいを与える
  • 髪にツヤを与え健やかな発毛促進
  • 新陳代謝アップ、肥満予防
  • コレステロール値を正常に保つ作用
  • 骨や血管を強化し、記憶力アップ
  • 自律神経を整え心の安定
  • 脳全体の機能アップ

 

プロゲステロン

プロゲステロンは女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンです。排卵後から月経にかけて増加します。

エストロゲンによって厚くなった子宮内膜を、受精卵が着床しやすいように整えます。妊娠を助けるために体内の水分や栄養を蓄え、むくみや便秘がちになりやすくなるのです。

体温が上昇し、皮脂の分泌が促進されて、肌荒れや不快な症状が出やすい時期でもあります。

プロゲステロンの主な働き

  • 子宮内の働きを調整
  • 基礎体温の上昇
  • 食欲増進
  • 乳腺の発達
  • イライラや倦怠感
  • 眠くなりやすい

 

成長ホルモン

成長ホルモンは別名「若返りホルモン」と呼ばれるほど、アンチエイジングやお肌にとっては欠かせない重要なホルモンです。

成長ホルモンは小児期には体の筋肉や骨・身長を伸ばすために必要なホルモンですが、大人になってからは細胞の修復や再生を行い、コラーゲンの合成に働きかけ、肌の生まれ変わりを活性化してくれます。

他にも疲労回復を早め代謝促進、肥満防止、健やかな髪の成長などに役立ちアンチエイジング・美肌と密接に関わるホルモンです。

成長ホルモンは睡眠中に脳下垂体から分泌されるホルモンで、特に入眠してから最初の3時間に最も多く分泌されるといわれています。 成長ホルモンは女性ホルモンの分泌を助け、卵胞の発育を促進してくれる働きもあるのです。

成長ホルモンの主な働き

  • 新陳代謝を促進する肌細胞の生まれ変わり
  • 線維芽細胞に働きかけヒアルロン酸やコラーゲンの生成
  • 代謝を上げ脂肪を分解
  • 免疫力を高める
  • 自律神経を整える
  • 全身の細胞の修復・疲労回復
  • 骨や筋力の強化
  • 記憶力や意欲を高める
  • 糖代謝を正常に保つ
  • 女性ホルモンの機能向上

 

月経周期と肌状態

女性ホルモンと肌の関係は密接に関わっています。卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)と、排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

この2種類の女性ホルモンのうちエストロゲンが肌の潤いや若々しさ、女性らしい体系をつくってくれる働きがあります。

個人差はありますが約28日サイクルの月経周期の変化にあわせて、お肌の状態も変化していきます。 女性の月経周期は卵胞期、排卵期、黄体期、月経期の4つの時期に分けられます。

卵胞期

月経後の卵胞期は排卵期にかけて最もエストロゲンの分泌が増加します。エストロゲンはコラーゲンの生成を促し、肌も髪も水分保持力がアップし、髪の艶もでやすくなります。

肌の状態も体調も絶好調になる時期で、新陳代謝もアップして痩せやすい時期でもあります。

排卵期

卵胞期から排卵期にかけてエストロゲンの分泌はピークに達し、女性らしい体つきや魅力が高まると同時に、最も妊娠しやすい時期でもあります。

排卵日が近づいてくると月経前と似たようなイライラ感やPMS症状があらわれやすくなり、排卵日以降は肌も体調も下り坂に変化していく時期です。

黄体期

プロゲステロンの分泌が増加し、体温が上昇して肌トラブルがおこりやすい時期です。

皮脂分泌が過剰になり、ニキビや吹き出物ができやすく、月経前症候群PMSといった症状があらわれやすい時期で、感情がコントロールできずイライラしたり、情緒不安定にもなりやすいのです。

そしてプロゲステロンの妊娠に備えて体内に水分や栄養などを溜め込もうとする働きから、体内の老廃物をスムーズに体外へ排出しにくくなり、便秘やむくみがちになったり、肌荒れ、頭痛、倦怠感など様々な不調があらわれやすくなります。

月経期

エストロゲンとプロゲステロンの分泌が低下し、乾燥や肌荒れを引き起こしやすく、お肌はデリケートな状態です。

月経によって体の冷えや貧血にもなりやすい時期。 一方で、月経と同時にプロゲステロンの量が一気に減少するので、過剰な皮脂分泌やPMS症状も消えていくでしょう。  

周期によって肌ケアを変える

黄体期や月経期のお肌はちょっとした刺激にも敏感になっているのでこの時期の美容室やエステ、ピーリングなど刺激となることはできれば控えた方が良いかもしれませんね。

逆に卵胞期や排卵日までの排卵期に、肌のターンオーバーを促すピーリングをしたり、ダイエットなどをすると代謝がスムーズに行われ効果があらわれやすいでしょう。  

女性ホルモンと成長ホルモン

お肌や髪の若々しさ、美しさを保つ女性ホルモンのエストロゲンと、肌細胞の新陳代謝を活発にしてコラーゲンの生成を促す成長ホルモンは、お肌に大きな影響を与えるホルモンです。

ホルモン分泌減少の原因

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンはともに、30代後半から分泌量が減りはじめます。そして成長ホルモンの分泌量も加齢とともに減少し、40代では20代の頃の半分程度になってしまうといわれています。

女性ホルモンと成長ホルモンは加齢以外にも減少してしまう原因があります。自律神経とホルモンバランスには密接な関わりがあります。

女性ホルモンは卵巣から分泌されています。それは脳の視床下部→下垂体から卵巣に指令がおくられることで分泌されます。

その視床下部は自律神経もコントロールしているため、過度なストレスや不規則な生活は自律神経のバランスを崩し、その結果、女性ホルモンのバランスが乱れ、正常な分泌を妨げてしまうのです。

また、糖質やカロリーの高い食事、食べ過ぎ等で血糖値が高い状態が続くこともホルモン分泌の低下につながってしまいます。

ホルモン分泌を活性化

女性ホルモンと成長ホルモンの分泌量は加齢やストレス、悪い生活習慣などの影響により減少してしまいますが、日々の心がけ次第でホルモン分泌を活性化させ老化を遅らせることができます。

毎日の食事の時間や、睡眠時間、排泄時間などの生活リズムを整えることで自律神経のバランスが整えられやすくなります。

自律神経のバランスが整っている人はお肌が綺麗で、ストレスにも強い傾向にあります。

お肌の修復・再生に重要な成長ホルモンは良質な睡眠がポイントです。そして成長ホルモンの分泌を促すために1日の中で空腹時間をつくることが分泌量の増加につながります。

食事は満腹状態を避け腹8分目にし、就寝前の胃は空っぽになるように夕食時間は早めに済ませるなど就寝時間に合わせて調整します。 また、適度な運動を日常生活に取り入れることで、体の代謝機能が向上し、血行が促進しホルモンの分泌がされやすくなります。

ストレスはためこまないようにこまめにストレス発散をしながら、生活リズム、適度な運動、良質な睡眠を心がけ、そしてしっかりと空腹を感じてから食事を摂るようにしましょう。

空腹状態では、成長ホルモンの分泌が促進されるだけでなく、エストロゲンを生み出す親玉ホルモンの「DHEA」や、長生き痩せホルモン「アディポネクチン」の分泌も促される作用があります。

これらは自律神経のバランスを整えることにもつながり、その結果成長ホルモンや女性ホルモンの分泌量を正常に導いてくれます。

日々の生活習慣を見直して、女性ホルモンと成長ホルモンの分泌を活性化していきましょう。

 

女性ホルモン活性化のための栄養素

成長ホルモンの分泌を増やすために    

 

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から栄養学、免疫学などを学び、難病の進行抑制、エイジング対策に情熱を注いでいます。
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