温泉は天然の抗酸化パワー!温泉習慣で健康とアンチエイジング

日本は世界の約7%の火山を有する火山国であり、源泉の数は約27,000を超え、世界的にみても温泉大国だといわれています。

火山による災害もありますが、一方で私たちに「温泉」という素晴らしい恩恵を与えてくれているのも事実です。 温泉には免疫力を高め、健康を増進する各効能をはじめアンチエイジング、美肌効果や自律神経のバランスを整えるなど様々な効果効能があります。

温泉を医療として活用する「温泉療法」など、温泉に入るとなぜ健康になるといわれるのか?古来からある温泉文化が私たちの心と体へもたらす効果効能についてお話します。

温泉療養

湯治とは

湯治は湯で治すという字のごとく、心や体の不調、病気、皮膚疾患など様々な病をお湯に浸かって治す温泉療法であり、免疫力を高める免疫療法のひとつでもあります。

医学的に認められた医療法のひとつで、日帰りや数泊の温泉旅行とは区別され、温泉地に一週間以上滞在して温泉の効能を利用し怪我や病気の治療を目的とします。

湯治の期間

理想は2~3週間、滞在して湯治していくのが一般的です。これを定期的に行っていきます。しかし、それだけまとまった時間を取るのは中々難しいですよね。

そこで週に1回温泉入浴をするという習慣をつけるだけでも連続湯治と同じ効果を得ることができるのです。日帰り温泉でも良いので、週に1回、3ヶ月から半年ほど温泉入浴を習慣化すると良いと言われています。

週末を利用した2~3日程度の”プチ湯治”をするだけでもストレス解消、疲労回復、美肌効果、生活習慣病等の改善を期待できます。

実際に、リウマチや美人の湯として全国でも名高い名湯の俵山温泉(pH9.8 強アルカリ性単純泉)では「通い湯治モニター」を実施。

その結果、皮膚が最も乾燥しやすい真冬の期間にもかかわらず皮膚の水分量が有意に増加し、美肌の湯であることが科学的に実証されたそうです。

海外の温泉療法

ヨーロッパ各国では温泉を 「飲む野菜」「飲むミネラル」 と言われるほど飲泉文化や温泉療法が発展しています。

医学的見地からみても温泉は病気や怪我の治癒効果があるとされ、温泉専門医による指導のもと個人の体質や疾病などをふまえ温泉療養が行われています。

ドイツでは国としても温泉療法の効果を高く認め、健康保険の適用対象となっているほどです。

湯治の歴史

日本は世界有数の温泉大国で、源泉の数は約27,000を超えるほど恵まれた環境でありながら、温泉旅行や湯治を行う人の割合は世界的にみても少ないと言われています。

もともと日本の湯治や温泉療法の歴史は古く、医学が未発達だった古代では温泉療法に大きな比重がおかれ、戦国武将が傷や疾病を癒すために活用するなど、日本でも温泉を医療として取り入れる湯治文化が根付いていました。

しかし、明治以降の日本は西洋医学を積極的に導入したり、戦後は大幅な生活様式の変化等により湯治文化は急速に衰退していき、近年では一般的に馴染みのないものになってしまったのです。

 

 

温泉の健康効果

温熱効果の持続で免疫力アップ

温泉には硫黄泉や二酸化炭素泉など様々な泉質があります。泉質によって効果効能は多種多様ありますが、これらの成分は共通して体内温度を高く保つ作用があります。

皮膚の表面に温泉成分が膜をつくる「被膜効果」のおかげで、体を芯から温め、入浴後も高い温熱効果が持続して体温を高めてくれるのです。

体温は一度下がると免疫力が約30%低下し、1度上がると約60%活性化すると言われています。 体温と免疫力は密接な関係にあり、体温は肌の美しさや内臓、新陳代謝、体内酵素、腸内環境、ホルモンバランスなど様々な身体の機能に影響を及ぼします。

免疫力アップのために理想の基礎体温は36.5度以上を目標にしましょう。

細胞レベルで活性化するHSP

細胞は熱などのストレス刺激を受けると神経保護作用を持つヒートショックプロテイン(HSP)が増加し、細胞を守ろうとしてたんぱく質を自分で生成することができます。

美容意識の高い女性ならエステサロンなどで温熱治療のフォトフェイシャル等を体験したことがあるかと思います。 熱によって皮膚表層に刺激を与え、代謝を促進し、肌の内側からコラーゲンの生成を活性化することで、シミやシワなどを改善するという方法。これと同じ原理です。

ヒートショックプロテインが増えることで新陳代謝が活発になり、傷ついた細胞が修復されます。そしてコラーゲンの生成が活性化して肌にハリや弾力が生まれたり、肌を生まれ変わらせてくれる働きが活発になるのです。

体の免疫力も高まりやすくなります。40度から42度の温度域で週2回、入浴するのが効果的だと言われています。

そしてヒートショックプロテインが実際に増加するのは入浴してから2日後ということなので、大切な予定がある場合は、その予定の2日前に入浴すると良いでしょう。

あらかじめヒートショックプロテインを生成しておけば身体の免疫力が高まり、ストレスや紫外線、ウィルス感染など様々な刺激への耐性を高めてくれる作用に期待できます。

細胞が若返るリプログラミング

医学博士の一石英一郎先生によると、細胞に圧力や酸などの刺激を与えると「リプログラミング」と呼ばれる若返り減少が起きるそうです。

温泉の熱も刺激のひとつであることからリプログラミングが起きて、細胞に変化をもたらす可能性があります。 そしてヒートショックプロテインによっても、細胞のリプログラミングが起こり、細胞が若返る可能性があるそうです。

さらに薄毛に悩んでいる人にも朗報です。温泉成分の豊富なお湯を頭から何度もかぶったり、マッサージするなどを半年以上継続することで、ヒートショックプロテインやリプログラミングが起きて、毛根の細胞が活性化し髪が生えてくる可能性も否定できないそうです。

不足気味なミネラルの重要性

ミネラルに含まれるマグネシウムが不足すると便秘を招いたり、カルシムが不足すると精神のイライラや体の免疫を司る腸内環境の乱れにつながったり、亜鉛不足はコラーゲン合成の低下や女性ホルモンなどにも影響を及ぼします。

野菜や果物にはビタミン、ミネラル、抗酸化物質が含まれていることで知られていますが、温泉水にもマグネシウムやカルシウムなどの豊富なミネラル、抗酸化物質が含まれています。

美しい素肌や毎日の健康のためにはミネラルバランスを上手に摂り入れていくことが大切です。 一方、ミネラルは体内への吸収が難しいとされる側面を持っています。

現代人はミネラルが不足しがちだといわれている背景には、昨今の度重なる野菜等の品種改良や、ミネラル不足の土壌、見栄えを良くするための強力なポストハーベスト(農薬等)などによって、野菜や果物本来のビタミン、ミネラルが減少していることも一因です。

栄養補助食品のサプリメント等は種類にもよりますが、その多くは実際の体内への吸収率はわずかだといわれています。

一方、温泉水に含まれているミネラルはイオン化されているので野菜や果物から摂取するよりも胃や腸への吸収率が高いという特徴があります。

 

アメリカの特許資料によると温泉による経皮吸収ではサプリメントの3~4倍、経気道吸収では7~8倍の差で効率がいいことが示されており、温泉に浸かれば、経皮、経気道の両方でミネラル補給できるため、非常に効率的です。

出典:医者が教える最強の温泉習慣  著者 医学博士 一石英一郎

温泉は副作用のない医学療法

老化や病気の約90%は活性酸素が原因だといわれています。活性酸素は健康な細胞を酸化、サビつかせて老化の加速や細胞のがん化、神経細胞やDNAを傷つけてしまいます。

一方、酸化の反対は還元です。還元力のある温泉は「若返りの湯」といわれ、高い抗酸化作用で皮膚の酸化を抑え、細胞を活性化して老化や病気を予防したり、進行を遅らせるのに役立つ可能性があります。

温泉教授の松田忠則先生のお話では、最近の研究では温泉に入るだけで抗酸化作用を得られる事がわかったそうです。 温泉の効能を最大限享受するためには温泉の鮮度と成分が重要です。

地球上のあらゆる物質は酸素に触れることで酸化したり、老化していくように、温泉も地表に噴出して空気に触れた瞬間から酸化していきます。

温泉地を選ぶポイントは、地表に湧き出て間もない新鮮な「100%源泉かけ流しの天然温泉」です。 さらに、温泉の成分には野菜以上のミネラルや抗酸化力があるといわれています。

温泉の成分は皮膚から浸透して血液やリンパ液に混じり、全身の細胞に運ばれます。

体内に吸収されることで血液循環がスムーズになり、全身の細胞に十分な酸素と栄養がいきわたり、体内の不要な老廃物や毒素の排出が促され、細胞を生まれ変わらせます。

温泉は副作用のある薬や現代医学の対処療法にはない天然の医学療法ともいえそうです。

温泉浴では体内の老廃物をデトックスすると同時に痛み物質を排出する働きもあり鎮痛作用があるともいわれています。

温泉は、腎臓や肝臓に負担がかかってしまう鎮痛薬の副作用の心配が要らないので、天然の鎮痛薬ともいえそうですね。

飲泉ができる温泉では成分が効率良く体内へ吸収されるので、食欲不振や胃腸障害の改善、ミネラルの吸収と老廃物のデトックス、肝機能を高め二日酔い予防にも効果を期待できます。

そして温泉には水道水のように肌の常在菌やバリア機能を破壊しないため皮膚機能を正常に導く働きがあります。肌に本来備わっている力を引き出し水分保持力を高めたり、アトピーなどの皮膚疾患や、肌トラブルの改善にも期待できます。

温泉習慣で健康と老化予防

温泉パワーを享受するためには温泉浴の習慣を続けることがポイントです。 病気や加齢、慢性的なストレスなどによって体内では活性酸素が過剰に発生する原因となり、新陳代謝や免疫力が低下してしまいます。

温泉習慣を続けることで体内の毒素がデトックスされ、同時に温泉成分の吸収率も高まりやすくなり、代謝が上がっていきます。

結果的に血行が促進され細胞分裂が活発になり、肌のターンオーバーやコラーゲン生成を促進して美肌効果、体のさまざまな不調の改善、自律神経を整え免疫力アップにもつながります。

私がお気に入りの温泉のひとつである東北の秘湯「松川温泉」は、乳白色の源泉かけ流し単純硫黄泉で、高級旅館ではありませんが泉質は最高です。

松川温泉といえば日本でも数少ない地熱発電所があり1年中暖房費はタダで、まさに火山大国日本の恩恵を受けていますよね。

喘息持ちである宿のご主人が源泉の湯を鍋で沸かし、その湯気を毎日吸い込んでいたら喘息が良くなったと仰っていました。

私は飲泉ができる温泉施設へ行くと、温泉に入りながら源泉をたっぷりと飲みます。翌日は、朝の目覚めが良く、胃腸の調子が整えられ、二日酔いにもなりにくいです。

神経難病を患う家族も温泉に入ると血流が良くなると言って、体のむくみや動きが改善され、心も晴れやかになり、精神と体への温泉パワーを感じています。

まとまった時間はとれなくてもコンスタントに温泉に入る習慣をつくって、地球の天然のめぐみ「温泉パワー」を全身にとりこみ、病気を遠ざけ、老化を遅らせていきましょう。

 

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から栄養学、免疫学などを学び、難病の進行抑制、エイジング対策に情熱を注いでいます。
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