アレルゲン

できるだけ薬に頼らず花粉症やアレルギー症状を緩和する8つの習慣

鼻アレルギーには体の免疫反応が花粉に過剰に反応して症状があらわれる季節性の花粉症や、慢性副鼻腔炎など通年性のアレルギー性鼻炎があります。

どちらもアレルギーの病気なので同じアレルギーである喘息やアトピー性皮膚炎などにもなりやすいといわれています。

鼻炎薬にはくしゃみや鼻水、目のかゆみといった辛いアレルギー症状を引き起こす神経伝達物質のヒスタミンを抑える抗ヒスタミン剤、抗アレルギー薬があります。

処方箋のいらないドラッグストアなどでも入手できる種類が豊富にあるため手軽に服用しがちですが、これらの薬剤には抗コリン剤が含まれている製品が多くあります。

コリンは脳の発達や記憶機能などに関わる脳の神経伝達物質アセチルコリンの材料となります。そのため抗コリン作用のある薬を継続的に長期間服用しているとアセチルコリンの作用が阻害され、記憶力が低下したり、認知機能への影響、腸内環境の乱れ、免疫力低下などにも影響を及ぼす可能性があるといわれています。

コリンの働きとは?脳の活性化にも欠かせない必須栄養素

1.乳製品を控える

胃腸内視鏡で有名な新谷弘実先生は乳製品の過剰摂取はあらゆる病気の要因になると仰っています。牛乳に含まれるカゼイン(たんぱく質)は人間のものと異なるため、体内での消化、分解がしにくく、消化管を傷つけたり、アレルギーを引きおこしやすくなるそうです。

そして牛乳や乳製品をとればカルシウムが補えると思われていますが、日本人の多くは乳糖不耐性といい、離乳期以降は成長とともに乳製品に含まれる乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が失われ、牛乳に含まれるカルシウムを吸収することが困難となり、お腹を下したり、アレルギー性疾患の原因にもなります。

さらに牛乳にはリンが多く含まれており、リンが多いとカルシウムの吸収を妨げたり、体内のカルシウムと結合してリン酸カルシウムとして体外に排出されてしまいます。これを補うために骨からカルシムが溶け出してしまいます。

牛乳に含まれるカルシウムの過剰摂取はカルシウムの排出を促し、排出しすぎることによりさらにカルシウムが失われ、骨がもろくなって骨粗しょう症が多くなるということです。

また、牛乳の代わりに豆乳を飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。お豆腐や納豆、味噌などさまざまな大豆製品がある中で、最もアレルギー報告が多いものはなんと「豆乳」です。

豆乳にはたんぱく質、レシチン、ビタミン、ミネラル、イソフラボンなど女性にも嬉しい栄養素が豊富に含まれていますが、大豆は代表的なアレルゲンとしても知られています。

そして、加工工程の少ない豆乳には反栄養素といわれるフィトケミカルが多く含まれていて、これはミネラルなどの吸収機能を低下させてしまいます。

一方、加熱処理や発酵、熟成など時間をかけてつくられた味噌、納豆、醤油には大豆アレルゲンや反栄養素のほとんどが取り除かれています。

実際私は豆乳や大豆濃度の濃いお豆腐などを食べるとアレルギー症状があらわれてしまうのに、味噌や納豆では症状がでたことはありません。大豆製品を食べるなら発酵食品の味噌、納豆、醤油などをとりいれていきたいですね。

2.オメガ3脂肪酸の摂取

痛みや炎症の原因物質として知られている生理活性物質のプロスタグランジンは、炎症を引き起こす一方、炎症を抑える作用と両側面を持っています。

普段、肉食の多い食生活をおくっていると肉の油のアラキドン酸から炎症物質のプロスタグランジンがつくられやすくなってしまいます。

一方で魚の油に含まれるEPAなどオメガ3脂肪酸からは炎症を抑えるプロスタグランジンがつくられます。アラキドン酸やリノール酸といったオメガ6脂肪酸は身体にとって必要な脂肪酸ですが、オメガ6脂肪酸は一般のサラダ油や調味料、加工食品、外食など身の回りの多くの食品に含まれていて現代人は過剰摂取気味だといわれています。

オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の理想的な摂取バランスは3:1ですが、現代の食生活では20:1になっているともいわれています。炎症体質の人は肉よりもオメガ3脂肪酸が豊富な魚を沢山食べる食生活に変えることで炎症を抑えるプロスタグランジンが出やすくなります。

オメガ3脂肪酸はサバ、イワシ、マグロ、サンマ、ブリ、サケ、オキアミ、亜麻仁油、クルミなどに含まれています。

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3.抗炎症食材を摂取

多くのアレルギー反応にはヒスタミンという物質が関わっています。ヒスタミンが過剰に分泌されることで皮膚のかゆみや蕁麻疹、花粉症、副鼻腔炎、喘息、血圧低下などを引き起こします。

抗酸化作用と抗炎症作用をもつビタミンC(アスコルビン酸)はヒスタミン分子を分解する作用があるのでアレルギー反応を抑えてくれる働きがあります。他にも虫刺されなどヒスタミンに関わる反応に有効で、かゆみや炎症を減少させる働きがあります。

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また、植物の天然抗酸化パワーをもつフィトケミカルにはポリフェノール(アントシアニン、カテキン、カカオなど)やカロテノイド(リコピン、アスタキサンチン)などがあります。これらは強力な抗炎症作用をもつので、毎日の食事に積極的に摂りいれたい成分です。

フィトケミカルはパプリカ、ブロッコリー、小松菜、玉ねぎ、サケ、ベリー類、緑茶、赤ワインなどに含まれ、ビタミンCはキウイフルーツ、柑橘類、イチゴなどに多く含まれています。

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4.糖分・糖質を控える

炭水化物(お米、パン、うどん、パスタ、ラーメンなど)や糖分(スイーツ全般、甘い飲み物など)の摂取がやめられないという方は多いのではないでしょうか。

現代人は炭水化物や甘いものを摂り過ぎています。砂糖は甘いお菓子やケーキなど以外にもお弁当や外食、加工食品、練り物、清涼飲料水、調味料などあらゆる身近な食品に多く含まれています。

食事から糖質を摂ると血糖値が急上昇し、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、脂肪を蓄えるもととなったり、アレルギー症状を悪化させる原因となります。もし食後に強烈な眠気が襲ってくるという場合は、体内で血糖値の急激な乱降下が起きています。

血糖値が急上昇すると今度は急速に低下します。血糖値が乱降下するとすい臓が疲弊し、体内のビタミンやミネラルを奪い、全身性のアレルギー疾患を引き起こしたり、ホルモンバランスの乱れ、血管の老化、高血圧、心疾患、糖尿病、低体温、免疫力低下、精神疾患(キレやすくなったり、うつ病など)、記憶力の低下、アルツハイマー病、見た目の老化などあらゆる不調や病気の原因となります。

”砂糖は百害あって一利なし”といわれるほどです。炭水化物も体内で分解されると最終的に多くの糖(グルコース)に変わります。

精製度の高い白米や白砂糖の代わりに血糖値の上昇をゆるやかにするといわれる玄米やライ麦パン、全粒粉のもの、非加熱はちみつ、アガベシロップ、黒糖などがありますが、種類に関係なくこれらも体内で最終的に糖になりますので、食べ過ぎないことが大切です。

また、血糖値の上昇をゆるかにするためには食べる順番に気をつけて野菜や海藻類など食物繊維の多い食品から食べたり、食後に少し運動をしたり体を動かすと糖質が効率良くエネルギーに変換されます。

5.1日2回の鼻うがい

鼻うがいは痛そうというイメージがあるかもしれませんが、体液と同じ塩分濃度と体温に近いぬるま湯で洗浄するので目に入っても痛くありません。もちろん目の洗浄にもつかえます。

鼻の中のアレルゲン(花粉、ホコリなど)だけでなく、外部から侵入してきたウィルスなども洗浄できるので、風邪や感染症予防にも役立ちます。塩には炎症を鎮める作用もあります。

つくり方は、体温に近い36度から37度くらいのお湯に、鼻水や涙など体液と同じ塩分濃度である0.9%の濃度で塩を混ぜて塩湯をつくります。(水1リットルに対して塩9グラム)

鼻水がある場合はあらかじめ、鼻をかんでおきます。片方の鼻からいれて、もう片方の鼻から出し、反対側も同様にして数回繰り返します。口から出してもいいです。これを朝晩1日2回行います。

私も実践しています。抗アレルギー薬と併用しながら行っていましたが、数か月続けていくうちに鼻水などのアレルギー症状がひどくならなくなってきたのを感じ、薬を飲む回数が次第に減ってきました。

最初は抵抗がありましたが慣れると鼻をかんだだけでは取り除けなかった鼻水や異物を洗い流すことができ、炎症も緩和され鼻がスッキリとしますよ。鼻うがいは花粉症や慢性鼻炎のセルフケアとしてだけでなく、風邪や感染症予防としても活用されるケースが増えてきているようですね。

6.腸の健康を保つ

人間の免疫力の約7割は腸で生み出されることがわかってきています。腸内環境を改善することで過剰に反応しがちな免疫のバランスを整えます。

肉類や糖分、乳製品、加工食品、マーガリンなどの摂りすぎは腸の悪玉菌を増やし、善玉菌を減らしてアレルギー症状を悪化させてしまいます。

抗炎症作用のある緑黄色野菜や魚介類、海藻類、平飼いの鶏卵、発酵食品、良質な油(オメガ3脂肪酸オリーブオイル)、プレバイオティクス(オリゴ糖、食物繊維)などを積極的にとりいれることが腸内環境を整えアレルギー対策の鍵となります。

ほかにも腸内環境の改善にはストレスを軽減して、良質な睡眠をとり、規則正しい生活リズムと適度な運動も大切です。

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7.適度な日光浴

おうち時間が増え、太陽の光を浴びていないという方はビタミンDが不足しているかもしれません。ビタミンDはアレルギー発症、免疫機能、認知機能、精神疾患、がん、心疾患、骨の健康にも関わっています。

ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が低下し、免疫機能の低下、アレルギー症状の悪化、うつ症状、骨や筋肉が弱くなる傾向があります。

ビタミンDは食事から摂取するほか、太陽光を浴びることによって皮膚で生成されるため「サンシャインビタミン」とも呼ばれています。

太陽の光を浴びるにはあえて日焼けをする必要はなく、シミや光老化が気になる顔は避けて、手足を約10分程度太陽光にあてるだけでも充分だといわれています。

ビタミンDを多く含む食品は干し椎茸、きくらげ、サケ、イワシ、しらす、卵黄などがあります。日常的にビタミンDをはじめ、各種ビタミン、必須ミネラルをあわせて摂取していくことで、アレルギー症状を緩和したり、重金属など有害ミネラルを分解・解毒しやすい体質に変わります。

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8.お酒は適量を楽しむ

お酒を飲み過ぎると肝臓でアルコールを処理するときに大量の活性酸素やアセトアルデヒドを発生させてしまいます。これらはアレルギー症状のもとになるヒスタミンの発生を促してしまいます。

また、アルコールは血管拡張作用があり、鼻の粘膜が膨張して鼻づまりを引き起こしやすくします。百薬の長といえるお酒の適量はビールでは中瓶1本、日本酒で1合、ワインはグラス2杯程度です。

お酒の種類は、ワインの中ではシャンパンや白ワインよりも糖質の少ない赤ワインや、糖質を含まない蒸留酒(ウォッカ、ウィスキー、焼酎)などを選び、炎症体質の方は飲み過ぎにないように適量を楽しみましょう。

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食生活習慣を見直して

私は幼少期からひどいアレルギー性鼻炎で、それにともない大人になってから喘息を発症し、点鼻薬、抗アレルギー剤、吸入薬が手放せずにいました。

アレルギーは対処療法では治らないといわれていますが、これまでの不健康な食事や生活習慣を見直してきたことでアレルギー症状が緩和してきました。そして腸内環境が改善し免疫力が上がったのか、よくひいていた風邪も気づいたらひかないようになっていました。

即効性はありませんが自然に沿った食事や生活習慣を継続していくうちに、体が本来持つ免疫機能を正常に戻すことでアレルギー症状が緩和し、減薬したり、薬を手放せる可能性があると実感しています。

 

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病を患っています。 これまでの経験から難病の進行抑制、心と体の健康、エイジング対策探求に情熱を注いでいます。
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