納豆

遺伝子組み換えじゃない体に安心で納豆本来の発酵パワーがある納豆の選び方

日本の伝統食である発酵食品の納豆は、栄養価が高く、老化防止や美肌効果、腸内環境を改善し免疫力アップにも良い健康食であることから日常的にとりいれている方も多いのではないでしょうか。

一方で、スーパーに並ぶ安価な納豆は遺伝子組み換え大豆が使われていたり、発酵食品としての栄養価が低い商品も少なくありません。最近では中国産の大豆も増えてきて、かなり品質が悪いといわれています。

納豆本来の栄養豊富な発酵パワーを得るためには昔ながらの製法でつくられた本物の納豆を私たち消費者が選ぶ目を持つことが必要です。

納豆の健康効果

納豆は大豆に納豆菌を混ぜて発酵させたもの。発酵により原料の大豆にはなかった多くの有効成分がつくられたり、消化性が良くなります。

昔ながらの製法で、時間をかけ発酵してつくられた納豆や味噌などの発酵食品には、体に必要な栄養素の吸収を妨げる反栄養素の多くが取り除かれています。

菌の中でも納豆菌は生命力が強く、生きたまま腸に届いて人体に有益な作用をもたらしてくれるプロバイオティクスで、腸内環境を整え免疫力を向上してくれます。

酵素のナットウキナーゼは血液循環を良くして血栓予防の効果が高く、その効力は食品中でもトップクラスだといわれています。納豆に含まれるビタミンB群は脂質の代謝を促進したり、美肌効果にも期待できます。

納豆の多くは本物じゃない?

日本の伝統食である発酵食品の納豆は免疫力アップやアンチエイジングにも役立つ代表的な食品のひとつ。ですが今、日本では原料となる大豆の国内自給率はわずか7%で、90%以上の大豆は外国産の輸入大豆です。

外国産のうち約70%以上は遺伝子組み換え大豆であるということ。遺伝子組み換え食品はGMO(genetically modified organism/遺伝子的に変えられた生物)とも呼ばれています。

遺伝子組み換え食品とはある生物の遺伝子に、別の生物の遺伝子を人工的に外から入れ、遺伝子組み換えをしてつくり出した食品のこと。

原材料名に「遺伝子組み換えでない」と書かれていても大量生産の納豆によく使われている納豆菌は「遺伝子組み換え」に近い「遺伝子操作」されているものも多くあります。

日本で流通が承認されている遺伝子組み換え食品は大豆、トウモロコシ、綿、じゃがいも、なたね、てんさい、アルファルファ、パパイヤの8品目です。

そしてアメリカの大豆とトウモロコシの約90%が遺伝子組み換えです。日本はこの遺伝子組み換えの大豆を大量に輸入していますが「遺伝子組み換え大豆」と明記されている食品をあまりみかけませんね。

それは遺伝子組み換えの表示義務がない大豆油や食品添加物、加工食品、牛・豚など家畜の飼料として大量に使われているからです。

また日本では遺伝子組み換え大豆の含有率が5%以下なら表示する義務がないので、知らないうちに食べている可能性も。

健康のためにと、せっせと食べている安価で大量生産されている納豆は、実は納豆本来の栄養価が失われ、健康とはかけ離れた別の食品になっているかもしれません。

付属のたれにも注意

納豆だけでなく、納豆に付属で付いているたれには食品添加物や合成着色料がたっぷりと含まれているので注意が必要です。

たれに含まれる「果糖ぶどう糖液糖」「〇〇液糖」と書かれているのは輸入した遺伝子組み換えトウモロコシを原料とし、砂糖より甘味の強い甘味料で安価で大量生産できる化学添加物です。これは清涼飲料水、加工食品などにも多く使われています。

人工甘味料は血糖値を急上昇させ、炎症を起こしやすく、イライラするなど、脳や精神にも影響を及ぼします。

調味料(アミノ酸等)もよく表記されている成分ですが、アミノ酸等というのは実は何種類もの成分が制限なく配合された食品添加物のかたまりです。消費者には何が入っているのかわからず、中には毒性の高いものも。

これら添加物一つひとつは少ない量でも、便利さと引き換えに体に不要な添加物を摂取し続けることで、数年後、数十年後にあらわれる影響を考えると、できるだけ控えた方がいいと感じます。

体に良い納豆の選び方

国産大豆使用と明記されていても外国産大豆が混ざっている場合もよくあります。アメリカ、カナダなど外国産大豆の多くは遺伝子組み換えであるのと、輸送時の品質を保つために強力なポストハーベスト(防腐剤などの農薬)が大量にかけられています。

国産大豆は今のところ遺伝子組み換えの栽培自体が禁止されていますが農薬の心配があるので「無農薬」「国産大豆100%」と表示されているものを選びたいです。

昨今では効率や利益重視で、日本の伝統的な食文化が失われつつあります。そんな中でも、その土地土地で国産無農薬原料で、昔ながらの製法を用い、品質の良い納豆をつくり続けている良心的なメーカーもあります。

私のお気に入りは群馬県の下仁田納豆です。北海道産や群馬県産の有機大豆を使い、備長炭で暖をとり20時間かけてじっくりと発酵。創業以来変わらない製法でつくり続けています。

納豆が包まれている経木は最終的に土に還る自然素材で、天然の抗菌作用を備え、地球環境にもやさしいですね。一粒一粒の納豆はふっくらとしていて、丁寧に発酵されてつくられた納豆は格別な美味しさです。私は付属のたれがついていないものを選び、昔ながらの長期熟成でつくられた天然本醸造の有機醤油をかけていただいています。

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遺伝子組み換え食品が流通するようになって、まだ20年ほどしか経っていません。人間が長期にわたって摂取し続けた時の影響は誰にもわかりませんが、各国で数々の健康被害が報告されています。

健康な体づくりは日々の食事から。毎日食べているものは体に安全で負担をかけていないか、自分と自分の周囲の人の健康のために何を食べるか、つねに気を配る食生活を意識していきたいですね。

 

食生活アドバイザー。スキンケアスペシャリスト。温泉ソムリエ。アラフォー女性健康美容ライター。 ストレスから睡眠障害、喘息発症、帯状疱疹を患う。夫は進行性の神経難病。 食生活やライフスタイルを見直したことで心身の良い変化を実感し、これまでの経験から難病の進行抑制、心と体の健康、エイジング対策探求に情熱を注いでいます。
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